こどもへの薬の与え方をご紹介します

神戸市長田区の永田診療所よりこどもへの薬の与え方をご紹介します。


こどもへの薬の与え方

粉薬や水薬は飲みやすくするために砂糖やジュースを加えても結構ですが、特に乳児では下痢を起こしているときは避けてください。
ミルクに混ぜるのも味が変わってしまい、ミルク嫌いになったり、飲み残しのため薬の全量が正しく服用できなかったりするので避けてください。
乳児では授乳後など満腹で飲まないときがありますので、医師、薬剤師と相談し、空腹時や食前に飲ませるのもひとつの方法です。

剤形別の薬剤の与え方

【錠剤・カプセル】
あらかじめ、水を含ませてから、飲ませるとよいようです。飲めない場合はそのままつぶすか、カプセルならば開いて内容のみを飲ませてください。ただし、薬によっては効き目が変化するものや苦味が強くなるものがありますので、医師、薬剤師とよく相談ください。

【粉薬】
乳幼児の場合はお母さんが指をきれいに洗って、少量の水で練った薬をこどもの上あごにつけ、水やぬるま湯をスプーンやちょこで、飲ませてください。少しの砂糖や蜂蜜を加えてもかまいませんが、下痢や糖尿の場合は注意が必要です。ジュースなどに溶かされると、薬によっては効き目がなくなってしまうものもありますので、よく相談ください。

【水薬】
ビンをよく振って、服用一回分を薬のビンからスポイドやスプーンなどを持って与えてください。カビなどの汚染を受けやすいので冷蔵庫に保管するようにしてください。飲みにくい場合は一回量を水で薄めてもかまいません。

【坐薬】
坐薬を使うときは水やサラダ油で濡らしてから挿入すると痛がりません。できるだけ排便を済ませてから挿入し、1~2分肛門を押さえておいてください。すぐに出てしまったらもう一度挿入してください。挿入して30分以上たって出てしまった場合は4~6時間待ってください。
坐薬は体温くらいの温度で溶けるようになっていますので冷蔵庫に保管するようにしてください。

【目薬】
目薬は一滴で十分です。目をどうしても開けられないときは目頭(めがしら)のところにポトンと落とすだけでも十分です。まばたきによって目の中に入ります。